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一文字の単語である「鼻」などは、現代中国語ではどうなっているのでしょうか。

日本語では、「鼻」「耳」などの単音節の漢字語が多く使われていますが、起源である中国語では、現在、語彙は基本的に二音節化しています。

いったいいつ頃から、このような変化が起こったのでしょうか。また、その理由は何でしょうか。


「単音節中心」から「二音節中心」に大きく変わったのは、主に唐〜宋代(7〜13世紀)以降で、その理由は音韻変化による同音語の激増と意味の区別を保つ必要性にあります。


1. いつから変わったのか(時代)


① 上古漢語(先秦〜漢代)

多くの語は単音節

例:鼻、耳、馬、食、行

その時に、音節の種類が多く、子音が複雑で、語尾子音(-k, -t, -p など)あり、同音語が少なく、単音節でも十分区別できました。


② 中古漢語(魏晋南北朝〜唐)

声調が成立し、語尾子音が弱まり始め、同音語が徐々に増加し、 複合語(二音節語)が増え始めました。

例:

• 目 → 眼目

• 言 → 言語


③ 近代漢語(宋〜元・明)

語尾子音の多くが消失し、音節数が大幅に減少し、同音語が爆発的に増え、二音節語が主流になりました。

この時期に

• 鼻子

• 耳朵

• 桌子

のような形が一般化。


④ 現代中国語

• 語彙の8〜9割以上が二音節以上

• 単音節語は身体部位(手、口)、基本動詞(来、去、看)などに限られます。


2. なぜ二音節化したのか(理由)


理由① 音韻の単純化 → 同音語が増えました。

上古漢語

*kˤraʔ(仮)

現代普通話

shi / yi / li などに合流

→ 一音では意味が区別できなくなった


理由② 意味の明確化(曖昧さ回避)

• 鼻 → 鼻子

• 耳 → 耳朵

二音節にすることで 意味が限定され、会話で誤解が減るからです。


理由③ リズム・認知的な理由

中国語は「強弱アクセント」ではなく「音節リズム言語」です。

• 二音節は発音しやすく、記憶しやすく、聞き取りやすいです。

→ 自然に「2音節単位」が基本語彙になってきました。


理由④ 文法化・接尾辞の発達

• 子、头、儿、们 などが語形成要素として定着してきました。

例:

 • 妻 + 子 → 妻子

• 石 + 头 → 石头

• 花+儿 →花儿

• 我+们 →我们


3. それでも単音節が残った理由

単音節語が完全になくならなかったのは:

• 使用頻度が極端に高い

• 文脈で意味が明確

• 他語と結合しても使える

例:

吃饭、看书、走路

→ 中では「吃・看・走」は単音節のまま



4. 日本語との対比(参考)

• 日本語の漢語も

• 目 → 目玉

• 手 → 手首

のように複合化することが多い

• ただし日本語は音韻崩壊が小さかったため中国語ほど急激ではない


まとめ(ひとことで)

• 時期:唐〜宋代以降に本格化

• 原因:音韻簡略化 → 同音語増加

• 結果:意味区別のため二音節化

• 本質:言語が「分かりやすさ」を選んだ


意見や質問がありましたら、コメント欄に書いてください。宜しくお願い致します。 

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